履歴レイヤー構造を持つ知識創造支援ツール「IdeaCrepe」の開発
研究概要
知識創造支援ツールなどでアイデアを扱う際、履歴が記録されているとアイデアがいつどのような経緯で産み出されたかが把握できて便利である。一般に思考過程の履歴を振り返ることは、アイデアの更なる発展に寄与すると考えられる。本研究ではこの履歴管理に「レイヤー構造」という概念を導入した。
アイデア断片の作成、修正などのイベントを時系列の概念に基づくレイヤーで管理することによって、任意の時点におけるアイデアの状態を振り返ったり、ある期間においてアイデアがどのように発展あるいは整理されていったのかを確認することができる。
作成するツールは「IdeaCrepe」という名称で、Javaを用いて開発する。この名称には、アイデアがクレープ生地のように広がっていくこと、そしてミルクレープのように アイデアが積み重なって大きな成果を生み出すことをサポートするツールでありたいという願いが込められている。